こんにちは!関優子です。
今日は『言葉』のことについてお伝えしたいと思っています。
日本語を正しく使う・使わないは個人の判断ですから、
それを誰かに強制するつもりももちろんありませんし、
ブログやSNSで正しい日本語を使いましょう、という話しでもありません。
ただ、日本語ってとっても美しく奥ゆかしいものだと思っています。
この受け継がれてきた美しい文化を大切にしたい、という想いはわたしの中にもあるのです。
言葉にこだわる意味
私は日頃、企業研修・新人研修などでも
「使う言葉で集まる人が変わりますよ!」と、お話ししています。
そして、本当にその通りのことが起こります。
ブランディング的な視点からお話しすると、
届けたい人をイメージしてその人に響く言葉を使っていくから、
そういう方々が集まります。
同じく、美しい言葉を使えば、それに共感する人が集まり、
正しい日本語を理解して使えば、それにもまた共感する人が集まります。
流行り言葉を使うのも、意図してクセのある言葉を使うのも、
個人的にはアリだと思っています。
ただ・・・。
正しい日本語を知っている上で使うのと、知らずに使うのとでは、「雲泥の差」だと思っているんですね。
正しい日本語とは、意外と知らないもの。
わたし自身も、CA新人時代に知らずに使ってチーフから注意されたことも。
心の中では、「えー、うそー、みんな使ってますよー!!」って言い訳してましたけどね。^^
この歳になると誰も注意してくれないから思い起こせば、本当にありがたいことだったと思います。
今では、お客様や先輩経営者さんと会話するときにも大恥かかなくて済んでいるかなと。^^
そして・・・。
これを読んでいるあなたには、
人生の大先輩や、十も二十も年上の先輩経営者さんから可愛がられる存在であってほしいと思っています!
では、ここからは、特にわたしが起業してから気をつけている目上の方には気をつけたい3つの言葉
1、「お疲れ様です」
2、「了解です」
3、「なるほど」
これらの意味と、言い換えの言葉も合わせて記載しますね。
新人CA時代を振り返り、自戒の念を込めて。
目上の方に失礼!?気をつけたい言葉1:「お疲れ様です」
会社組織の中で、仕事終わりの時など当たり前のように使っている方は多いと思います。
前職のCA時代のわたしが実際にそうでした^^
「お疲れ様です」は、相手の人の疲れをいたわってねぎらう意味の言葉です。
「ねぎらい」とは、相手に苦労をかけたことに対して謝意を表す言葉で目上の人が、目下の者に対してする行為。
だから、「お疲れ様です」は目上の方から目下の者への声かけなのですね。
同じ会社で、部下が上司に対して使う意味では、通用してしまう場合もありますが
違和感を感じる方がいる場合があることは知っておきたいと思っています。
ちょっと意味合いが違いますが、
いま、あなたが心から好きな仕事をしているなら、その仕事にめいいっぱい取り組んでも
そもそも心が「お疲れ」なことはありませんよね^^
だからこそ、私が新人時代にチーフに「チーフ、お疲れ様です!」と言ったところ、
「俺は疲れてなんかいねーぞ」と言われたことも・・・^^、今なら理解できます。
ただ、その会社の社風や雰囲気、そして習慣もありますから、否定をしているわけではなく、
そういった思いを持っている方も少なからずいらっしゃるというのは覚えておきたいですよね。
目上の方に失礼!?気をつけたい言葉2:「了解です」
これは、研修時にも多くご質問をいただきます。
「了解です。を使っていいの?」問題。
「了解です」「了解しました」などと使われますが、その意味は、相手の考えや事情を理解して認める、です。
別の意味で、 無線などの通信で通信内容を受け取ったことを表す言葉でもあります。
「了解」そのものに、相手の方への尊敬の意味は含まれていないことから
目上の方へは使わない方がいいようです。
お客様へ使うと、むしろ失礼になってしまいます。
目上の方に使うとき、もっとふさわしい言葉は、
「承知しました」「かしこまりました」があります。
「承知」は、目上の方の指示・命令をうけたまわる、という意味です。
「かしこまりました」は、目上の方に対して、つつしんで承知するという尊敬の念を含めた意味があります。
こうして、言葉の意味を知ると上司には「承知しました」、
お客様には「かしこまりました」が良いかもしれませんよね。
目上の方に失礼!?気をつけたい言葉3:「なるほど」
同意の意味で使われる「なるほど」 という言葉。
わたしも過去、散々使ってきました。(反省)
「なるほど」の言葉には、「相手の考えや意見を評価して、同意する」という意味合いがあります。
目上の方に対してだけでなく、上から目線の表現で
ビジネスの場面では失礼ともとれるので注意したいですね。
一見してとても便利な言葉ですが、相手への敬意を込めるなら
「確かに」「おっしゃる通りです」などに置き換えるといいですね。
ちなみに「なるほどです」は、敬語でもないし、文法的にも誤りです。
大切なのは、相手への敬意を忘れないこと
はじめにも書きましたが、ブランディング的にお話しすると、
届けたい人をイメージしてその人に響く言葉を使っていくから、そんな方々が集まります。
優しい言葉を使えば、そこに共感する人が、
辛口な 言葉を使えば、そこにもまた共感する人が集まります。
目の前の人は、自分の鏡。
だから、どんな言葉を使うのか?意図を持って言葉を選んでいきたいと思っています。