女性コンサルタントのブログ

「気が利く人」はさらりとこれをやっている

接客をする時、

「いま、お客様は何を求めているか」

判断が難しい時があります。

 

 

ヘルプを求めているのか、

それともサポートなのか、

あるいは邪魔にならないように

そっと見守るべきか迷うことが

多々ありました。

 

経験を積むと

ヘルプされることを好まない

お客様も多いことに

気がつきます、

 

 

接客の「ヘルプ」と

「サポート」の違い、

 

それは

なんでもやってあげることが「ヘルプ」で

ほんの少しの介助をしたり

方法だけアドバイスすることが

サポートです。

 

 

例えば

CAが登場されたお客様を

お席までご案内し、

荷物を収納し、

シートベルトまで閉めて差し上げたら

これは「ヘルプ」です。

 

 

大怪我をされて

搭乗されるお客様がいらしたら

当然それはCAの仕事ですが、

 

 

車いすで搭乗されたお客様の場合は、

ご自分で席まで移動して着席し、

シートベルトもご自身で締める方が

多いです。

 

夏休みになると

小学校高学年のお子様が一人で

搭乗されることもありますが

 

そういった場合は

たいてい一人での搭乗経験が多いため

特に「子ども扱い」されることを嫌がります。

 

このように

ヘルプが必要なのか

サポートなのか、

常に見極める必要があります。

 

 

また、外国のお客様が

なかなか「箸」を使って

上手く食べられないからと

 

CAが「フォーク&スプーン」

を差し出すのも

実は一見

気が利いているように見えますが、

そうではない場合もあります。

 

実は、外国の方は

「箸」を使って日本の機内食を食べたい。

「日本の文化」に触れたい。

という思いがあってのことで

この行為はTOO MUCH

だということも以前はありました。

 

 

「気が利く」と「気が利かない」の差は微妙です。

 

では、「気が利く」とはどういうことでしょう。

 

結論からお伝えすると

「細やかな心配り」ができる人が

「気が利く人」です。

 

誰でも気づくことをするのは

「気が利く」ことにはなりません。

 

 

宴会やパーティーなどで

「気が利く女性」にみられたいからと

積極的にお酒を注いで回ったり

 

グラスが空いたら即座にすかさず

飲み物のおかわりを聞く人がいます。

 

一見心配りをしているように見えますが、

相手が必要としていないのに

ヘルプやサポートをすると

逆に気を使わせてしまいます。

 

 

それは単なる自己満足、

好意の押し付けであり

「気が利く」とは言い難いものです。

 

気が利く人はタイミングを知っている

 

物事には適切なタイミングがあります。

気が利く人は、常に周りにも意識を向け、

「適切なタイミング」を知っています。

 

例えば、真夏の暑い日は

家に着いた瞬間に冷たい飲み物が

飲みたいですよね。

 

適切なタイミングは

外から家に入って椅子に腰掛けた

「今」です。

 

10分後に冷たい飲み物を提供されたら

飲みたい欲求は減っているかもしれませんし、

 

玄関で靴を脱ぐ前に

「はい!冷たい飲み物!」

と手渡されたらそれはあまりにも早すぎます。

 

この適切なタイミングを見極めるには

常日頃から「行動の観察と分析」をして

経験値を増やすしかありません。

トライ&エラーで実践あるのみです。

 

 

「適切なタイミング」は

マニュアルとして書くことが難しい部分です。

だからこそ、お客様から評価されます。

 

諦めないで挑戦し続けることで

少しづつ「適切」がわかるようになります。

 

さりげない先回りができる人、

それが気の利く人だと思うのです。