女性コンサルタントのブログ

反対意見を自然に言える信頼関係こそが「自主性」を育む

「この紙袋、大き過ぎますよね。もっとひとまわり小さな紙袋に変えたほうがよくないですか?」

こんなことを新人さんが言ってきたら、あなたはどう思いますか?

 

「私もそう思うけど、しかたないんじゃない?」はたまた「生意気!」とか・・・。思います?

実はこれ、実際にあった話です。

 

このお店の店長さんは、新人さんのつぶやきにしっかり向き合った結果、

コンサルタントである私にその内容をしっかりと伝えてくれました。

 

この発言があった時、店長は「どうしてそう思ったの?」と新人スタッフに真意を確認したそうです。

すると彼女は、「この前、一人でお店にいた時に大口ギフトのお客様がいらっしゃったんです。

袋が大き過ぎてお客様が持ち帰る際に不便を感じるだけでなく

商品のサイズや形に対して袋が合わないことで、商品が動いたり、見た目のバランスも悪くなり、

せっかくお買い上げいただいた商品そのものの魅力が損なわれてしまいます。

それにより、せっかくいらしたお客様が『やっぱり、やめます』と

売り逃したのがとても悔しかったんです」・・・こう答えたのです。

 

最初の一言だけだと自分本位にも感じられる発言です。

しかし、お客様のご要望にお応えできなかった、

せっかくいらしてくださったお客様にご満足いただけなかったことが袋のサイズを変えたい理由であり、

勇気を持って責任者の店長にそれを伝えたことは褒められるべき行動ではないでしょうか。

 

会社で決められた販促物に対して、入社したばかりのスタッフさんが物申すのは、

びっくりするようなことかもしれません。

でも、この新人さんは、そんな反対意見もちゃんと受け止めてくれる店長だと信じていたから言えたのだと思います。

 

この件がきっかけとなり、実際に一回り小さいサイズのおしゃれな紙袋が導入されました。

その年のギフトシーズンのお客様の数が飛躍的に伸びたのはこの紙袋の影響もあったと思います。

 

この新人さんの後日談。

新しい袋が導入されるまでの間をどう乗り切るか、ちゃんと自ら考えてアレコレ提案してくれました。

 

自分の発言を店長が真剣に取り合ってくれたことが、とってもうれしかったそうです!

提案の中には、不採用になった案もたくさんあったのですが、

成功体験が彼女を支え、挫けることなく次々と提案し続けていました。

 

それがお店全体の風土となって、全員から活発に意見が出るお店に変わっていったのです。

 

もし、あなたのお店で「斜め上」の発言をするスタッフがいたら、その人は「革命児」かも?!

ぜひ、その真意をしっかりと確かめてください。

今の現状が変わるかもしれません。

 

 

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