先日、とあるインテリアのセレクトショップに行った時のことです。
入るや否や、「今日はどのようなご用件ですか?」と店員さんが聞いてきました。
その日はとても寒く、外出しようかどうしようか折れそうな心と戦いながら、迷った挙句、出向いたのですが・・・。
にも関わらず・・・。
来店してくださったお客様に対し、矢次早に「本日はどのようなご用件でしょうか?」といきなり聞いたら
お客様はどう、お感じになるでしょうか?
私の率直な感想としては、「まずはあいさつでしょ〜。」
そして、「いきなり売り込むなんて、えー? もー、冷めるわ〜><」でした。
もっと言うと、「ここでは買わなくてもいいかな・・・」でした。←(私、小っさい器の人間なの。)
もし、あなたのお店でもこのような対応をしていたら、
そのお店で売っている商品がどんなに素晴らしくても、
どんなに気の利いた素敵なサービスでも、それ以前の基本部分で、台無しになってしまいます。
それは、どうしてそういうことが起きるのかというと、
お客様を「顧客」として見る前に、
一人の人間=「個客」としてみていないからだと思うのです。
「いらっしゃいませ」の意味
日本では、お客様をお迎えするときに「いらっしゃいませ」と言う言葉を使います。
あなたは、どのような意味を込めて発していますか?
たとえば、中国語で「いらっしませ」は「歓迎光臨」(ホワンイングワンリン)と言いますよね。
歓は喜ぶ、迎は迎える、光臨はいらっしゃる、という意味です。
つまりは、「あなたがいらっしゃることを喜んで迎えます」という気持ちが込められています。
また、韓国語では、「オソオセヨ」です。
オソは「さあ」「どうぞ」、オセヨは「来てください」という意味で、
「さあ、どうぞお越しください」という気持ちを表現しています。
日本の「いらっしゃいませ」には、「ようこそお越しくださいました」という感謝の意味と
「私はここにおりますので、何かご用がございましたらいつでもお申し付けください」というおもてなしの意味もあるのです。
日頃、当たり前のように使っている言葉にも、必ず「本来の意味」があります。
その意味をしっかりと理解していれば、人から「あーだ、こーだ」指導されなくても
接客時にお客様にこれらの挨拶の言葉を自然に発することができるはずです。
なのですが・・・・。
コンサルティングをしてお店の現状やお客様のクレーム内容を聞いていくと・・・
「挨拶が無かった」というお客様の不満コメントが必ず上位にくるのです。
お客様の立場に立ってみたらすぐにわかることなのですが、
挨拶が無いということは、「相手を大切に思う気持ちがない」とみなされ、
マイナスの評価を叩きつけられるのです。(今で言ったら、すぐにSNSに書かれます)
改めて、お伺いします。
あなたは「いらっしゃいませ」という言葉に、普段どのような気持ちを込めて発していますか?
お客様に届く接客をしているあなたなら
「数多くの同業他社の中から、わざわざお選びいただき誠にありがとうございます」
「貴重なお時間、こちらまで足をお運びいただきありがとうございます」
と感謝の気持ちを込めているはずです。
この気持ちがあれば、お客様が来店した際、「気が付かなかった・・・」などの言い訳は生じるはずがないのです。
いつ、誰に対しても、謙虚に、そして感謝の気持ちを忘れずに
その気持ちを挨拶に込めて発するようにしたいですね。
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