お客さまに「好感」をもっていただけなければ、ホスピタリティ度を高めることはできません。
まずは基本的なマナーを身につけ、第一印象で好感を持ってもらいましょう。
お客さまに好感を持ってもらうため必要なこととは?
人は見た目で9割印象が決まると言われています。
初対面の人と接する時、少なからず緊張感を持ってしまう人も多いでしょう。
そんなときに無表情の人だとどうでしょうか?
「怒っているのかな?」「嫌がられているのかな?」と不安になってしまいますし、
その人に対して第一印象が良いとは言い難いですよね。
逆に目が合ったときに相手がほほ笑んでくれたら、安心感を得たり、相談しやすいと感じたり、
第一印象に好感を持つはずです。
笑顔でいるということは、好感を持ってもらうための基本です。
では、これがショッピング先の店員さんにあてはめて考えてみてください。
同じお店に好感の持てる店員さんと、好感の持てない店員さんがいたら、
どちらの店員さんから商品を買いたいと思いますか?多くの人が前者を選ぶはずです。
お客さまに好感を持ってもらうためには笑顔のような表情はもちろん、
マナーを身につけていることが必須です。
第一印象で好感を持ってもらうことで、ビジネスにおいても良い結果をもたらしやすいのです。
不快感を与えてはいけない理由
お客さまの価値観や考え方、好みなどは実に多様です。
正しい敬語が使えないスタッフに対して不快感を持つ人もいれば、なんとも感じない人もいるでしょう。
また、長い髪の毛を結ばずに接客しているスタッフに清潔感がないと感じる人がいれば、
オシャレで真似したいと思うお客さまもいらっしゃるかもしれません。
多様なお客さまがいる中で、すべてのお客さまに不快感を与えないための行動が「マナー」です。
カジュアルな場面でも、正しい敬語を使っているスタッフに対して不快感を持つ人はいないでしょう。
また、長い髪の毛を結ばずに接客しているスタッフをオシャレだと感じている人に、
髪の毛を一つに束ねて接客したとしても不快感を抱かれることはないはずです。
マナーを守らずにお客さまに不快感を与えてしまうことで、損をしているかもしれません。
ビジネスの上で好感を持ってもらうためにはとても大切ですので、
いま一度ご自身のマナーを確認してみてはいかがでしょうか。
基本的なマナーとは?
基本的なマナーについてご紹介します。
【服装・身だしなみ】
服装や身だしなみにおいて、清潔感があることは基本中の基本です。
ヨレヨレのシャツ、かかとのすり減った靴、整えられていない髪の毛など、
見た目に清潔感がないことだけが身だしなみと考えられがちですが、
キレイに整えていてもお客さまに不快感を与えてしまうこともあります。
例えば、流行を取り入れた明るめのカラーリング、ふわふわのカールヘア、
流行のメイク、整えられたネイルなど、
洗練されたもので装っていてもお客さまによってはそれらを好まない人がいるかもしれません。
どんなお客さまにも受け入れてもらいやすい流行に左右されない、
華美すぎないカラーやお化粧などを心がけることが大切です。
【言葉遣い・声】
正しい敬語を使うことはもちろんですが、声のトーンも重要です。
自分の話している声は自分の耳に届くものと、実際に話し相手に聞こえているものに乖離があるものです。
一度録音して確認してみるなど、どのように聞こえているのかを知っておくのも一つです。
自分の普段の話声よりも、ワントーン上げて話すと好感を持たれやすいです。
【電話応対】
電話の話し方一つで企業に対するイメージが左右されます。
相づちの打ち方、言葉の選び方など顔が見えないからこそ電話の応対は非常に大事です。
【エチケット・マナー】
目の前にいる人が、不快に感じないように気配りすることがエチケットです。
例えば咳やくしゃみがでるときはマスクをしたり、ハンカチでおさえたり
相手が不快に感じないように配慮する必要があります。
【あいさつ】
あいさつはコミュニケーションの基本です。
相手の目をみて、はっきりとした声であいさつしましょう。
また、相手の存在に気付いたら自分からあいさつをするのも大切です。
また、歩きながらなどではなく、一度立ち止まってあいさつすることも重要です。
【笑顔・表情】
口角がキリっとあがった自然な笑顔が好感を持たれる表情です。
不自然な作り笑顔は、逆に不快な思いをさせてしまうことがありますので、
鏡などで自分の笑顔を確認してみましょう。
また、一度あいさつしたお客さまに再度あった場合、
初めての時のように丁寧にする必要はありませんが、
微笑みながら目礼や会釈をすることで好感を持ってもらえるでしょう。
マナーができるようになれば心を込めて
マナーを守ることでたくさんのお客さまに好感や安心感を持っていただけるようになります。
そこに心をこめることで、さらにお客さまに好感をもっていただけるようになるのです。
マナーができるようになれば、徐々に心をこめていきましょう。