忘年会シーズン突入!
お呼ばれされる機会も多いかと思います。
今回は、マナーの中でも特にご質問の多い、「テーブルマナー」について書きました。
なんだかちょっと堅苦しいな。緊張するな・・・。と思われたあなた!
大丈夫です。
実は、西洋のテーブルマナーもそれほど古くから確立していたわけでは無く、
今日のように豪華で美しいテーブルセッティングがなされるようになったのは、
18世紀以降のことなんです。
それまでは、宮廷の王様や貴族たちも、
ナイフで切った肉をなんと、「手」で頬張って食べていました。
コース料理のいただきかた
コース料理では、中央の「位置皿」を挟んで
右にスープスプーンとナイフが、
左にフォークが並べられます。
このようなナイフ&フォークを総称して「カトラリー」と言います。
(ちなみにこの語源は「CUT」です)
中央の位置皿の上に置かれているナプキンは、口を拭いたり
服を汚さないために使います。
ちなみにナプキンは、飲み物や料理が運ばれるタイミングで、膝の上に広げましょう。
お料理は、「前菜」→「スープ」→「魚料理」→「肉料理」→「デザート」
の順に出されるので、
カトラリーは料理に合わせて「外側」から使います。
そうです!
「外側から」とさえ覚えておけば大丈夫です。
たとえ、もし間違って使ってしまったり、
あるいは、使いそびれて残してしまっても、決して慌てることはありませんからね。
サービス係が補充してくれたり、余分なものは下げてくれますので。
お客様は、お食事を楽しんで、堂々としてれば良いのです。
西洋料理では、前の料理を食べ終え、
皿が下げられないと次のお料理は運ばれません。
ですので、一緒にいらっしゃる同席者の方とお食事のペースを
合わせることが何よりも大切です。
お一人だけ早かったり、あるいは遅いと、
お料理がスムーズに提供されないからです。
お料理を食べ終わったら、ナイフとフォークは揃えて皿の上に置きます。
それに対して、
ナイフとフォークを「ハ」の字にしておけば、食事中の合図なので、
お皿を下げられることはありません。
このようにテーブルマナーは、お食事の席のサービスをスムーズにするための
合理的なルールでもあるのです。
使い終わったナイフの刃を相手の方に向けるのは失礼です。
置き方にも注意しましょうね。
また、サービス係が、お皿を下げやすいように、
カトラリーをお皿の少し奥に置くのもちょっとした気遣いです。
お食事の場を共有するあらゆる人たちと、
より良いコミュニケーションが取れるように
お互いに配慮することが、まさにマナーの本質なのです。
次回は、コースに沿って、
各お料理のいただき方についてご説明したいと思います。
まずは何よりも、あなたが楽しく、そして美味しくいただくことが大切だと思います。