エレガントに食べる方が食事をする相手に失礼もなく、
自分でも大変美味しくいただけます。
ぜひ、お時間のあるときにお読みいただけましたら幸いです。
かつて正式なフルコースでは、
12〜13品の料理が出されていました。
しかし、健康志向の高まりとともに品数も少なくなり、
また内容も変化しています。
さらに、日本料理の影響で
一皿に美しく盛りつけられて
サービスされることが多くなりました。
今回は、コースにそって各料理のいただき方を確認したいと思います。
❶前菜(オードブル)
最初に出される料理で、
食欲を促すような彩りや盛り付けがされています。
大皿に盛り合わせられた場合と、
一皿ずつになっている場合があります。
大皿の時は、自分が食べたいものだけを適量とりわけますが、
日本では、ウエイターが取り分けてくれることが多いようです。
食べ始めるのは、全員に料理が行き渡り、
ホストやホステスから「どうぞ」とすすめられるか、
上席者がフォークを手にしてからにしましょう。
❷スープ
欧米では、スープは“食べる”料理で、“飲む”ものではありません。
したがって音を立てたり、皿に口を近づけるのはタブーです。
スープが少なくなったら、皿の手前を少し持ち上げて傾け、
スプーンの先で救います。
途中でスプーンを置く時は皿の中に、
食べ終わったら皿の手前にスプーンを置きます。
❸パン
パン皿は自分の左側にあるので、取ったパンはその上に置きます。
足りなければ後で頼めば良いので、
一度にたくさん取らない方が上品です。
パンはひと口大に切って口に運びます。
かじったり、ナイフで切ってはいけません。
また、パンくずは
ウエイターが後で片付けてくれるのでそのままにしておきましょう。
❹魚料理
最近の魚料理は、食べやすい「切り身」が多いようですが、
骨つきの魚の場合のタブーは、
下身を食べるときに魚をひっくり返すことです。
❺肉料理
ひと口に「肉料理」と言っても、牛や豚、鹿や羊、鴨や鳩など、
種類も調理方法も様々です。
牛肉のステーキの場合は焼き加減を聞かれます。
生に近い「レア」、外側だけ焼いた「ミディアム」、
中まで火が通った「ウェルダン」があり、好みでオーダーします。
最初に全部切り分けるのは幼稚な印象になるので、
ナイフとフォークで左側からひと口ずつ切って食べます。
❻サラダ
肉料理に合わせて別皿で出されるので、
肉用のナイフとフォークでいただきます。
小さなサラダボウルで出された時はフォークだけで、
レタスやアスパラガスなどはナイフ&フォークで小さく切ります。
メインディッシュの皿の隅に
サラダを切り分けてからいただいても良いでしょう。
❼デザート&飲み物
最近は美しく飾り付けられたデザートプレート(皿)が出されるので、
デザート用のナイフとフォークを使っていただきます。
飲み物は、コーヒー、紅茶、ハーブティーなど
好みのものを注文すれば良いでしょう。
西洋料理のいただき方はいかがでしたか?
なかなか読んでいても理解し難いかと思いますので、
ぜひこの機会にレストランで実践されることをおすすめします。
カトラリーの扱い方が自然にできるようになれば、
あなたはもう、“テーブルマナーの達人“です!