こんにちは。
CA流の女性目線で売上を上げる顧客満足コンサルタントの関優子です。
先日、あるレストランにいったときのこと。
そのレストランは、海が見渡せ、
少々お値段は張りますが、
空間に価値を感じるお客さんが集う有名なお店。
わたしは20年来の友人と楽しい時間を過ごしていました。
話が弾み、途中、お化粧室にいきたくなった私が席を立つと
その様子に気づいたチーフマネージャーが
「只今、他のお客さまがご使用中で…」
と申し訳なさそうな表情で教えてくれました。
「あ、そうでしたか」
と席に戻り、友人とのおしゃべりを再開・・・。
そうこうしているうちに化粧室が空いたようで
チーフマネージャーがアルバイトの女の子に
「あちらでお待ちのお客さまをご案内して」
と耳打ちし、私のところへ教えてくれました。
アルバイトの女の子は笑顔で
「お手洗いが空いたのでどうぞ!」
と伝えてにきてくれました。
「ありがとうございます^^」
といって化粧室に向かったのですが
化粧室の中に入ると少し残念な状態だったのです(笑)
(お食事中の方がいるかもしれないので多くは語りません)
そのとき
CAだった頃によく言われていた言葉、
そしていつも気にかけていたことを思い出しました。
「化粧室はいつもきれいに!」
「日本航空のお化粧室は世界一」
「お客さまをご案内するときは、きれいな状態かまず確認してから!」
「鏡を見るためだけに化粧室に入ったとしても必ず清掃状態をチェックする」
そんな新人時代のお化粧室掃除の思い出が頭を駆け巡りました(笑)
最近では、多くのお店が
「美しい化粧室」
を意識しているなあと感じます。
マウスウォッシュや油取り紙なんかを置いて
女性客への満足度を高める工夫をしている店もありますよね。
ただ、
いくら化粧室の内装が洗練されていても
たくさんの備品があったとしても
キレイな状態に保つためには、こまめなチェックが必要です。
そうはいっても、人手が足りない時代。
ずーっと化粧室の前で張り付いているわけにもいかない。
そんな事情もわかります。
けれど、せめて
スタッフ自身がお客さまを化粧室に案内するときには
清掃状況を確認してから…ですね。
周囲を思う心があらわれる
ある中学校で講演させていただいたときのことです。
その中学校は、学びの一環として、
夏休みの宿題に「自宅のお手洗いの掃除」があるそうです。
これは、自分が家族の一員であるという自覚や、
他者が好まない仕事を自ら率先して行うこころを養うことを目的としているのです。
最初は、消極的だった生徒でも、歳を重ねるごとに
お手洗いだけでなく、お風呂場や洗面所の掃除まで行うようになった、
という嬉しいお言葉も保護者の方から届くそうです。
また、玄関も、その家や会社の顔となる場所。
全体の第一印象が決まるわけですから、清潔を保つことが大事だ、
ということは言うまでもありません。
自分の部屋、自分のデスク周りだけを掃除するのではなく、
気付いた時に周囲が清潔であるようにと自然に行動できる人は、
こころが豊かであると言えましょう。
そうしたこころの豊かさが、汚れのない化粧室に現れると日本では考えられています。
お手洗いには、常に清潔にして灯明をあげる、小さな神棚を設ける、大病になた時に花やお酒を
供えるなど、さまざまな風習があります。
臨月には、お産が軽くなるように、美しい子が誕生するように長うことから掃除をし、お参りする
言い伝えもあるそうです。
お化粧室には、こころの清浄化だけでなく、
あらゆる不浄を清める功徳があるとされています。
お手洗いの神様は必ずいるのです。