女性コンサルタントのブログ

コラム34:「出迎え三歩、見送り七歩」のおもてなし

【このたびの台風19号により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます】

 

日本ではよく、お客様をお出迎えするときに、三歩前に進み出て、

お見送りする時には感謝の言葉をかけながら七歩外に出ていくという、

「出迎え三歩、見送り七歩」というおもてなしがあります。

 

たとえ、お客様がそれに気が付かなくても、

姿が見えなくなるまで、頭を下げてお見送りします。

 

出口までお見送りするのは、

もともとは、出口まで見送るという行為をしたかったわけではなく、

お客様におかえりいただくまで気持ちよく過ごしていただきたい、

その気持ちを届けるために始まったことだと思います。

 

このような気持ちから出る行為、

見返りを求めない行動は、とても尊いものだと感じます。

 

 

 

 

この出迎え三歩 見送り七歩という言葉は、

お客さまを思う気持ちを表した言葉なのですが・・・。

あれっ?!お迎えよりお見送りの方が、四歩多い・・・。

と思った方はいませんか?

 

 

お迎えは、

「ようこそお越しくださいました」という歓迎、

感謝の気持ちを込めて。

そしてお見送りの時は、

いらしていただいたことへの感謝と、

お客さまのお帰りの無事を願います。

 

「今日は楽しかったです」「またお会いしたいですね」

そんな気持ちも含まれて、

お迎えより四歩多くなるのではないでしょうか。

 

 

人との出会いとともに、

お別れの瞬間がとても大切だということも、

この言葉は教えてくれます。

 

お越しになったお客さまを

どこまでお見送りされるかは、

会社それぞれによっても決まっているかと思います。

 

 

たとえば、オフィスの玄関まで、

オフィスフロアのエレベーター前まで、

ビルの前まで、等々。

 

 

お客さまの背中が見えなくなるまで

お見送りすることができないとしても、

「見送り七歩」の気持ちを

どのように込めたらよいのか。

 

 

来て下さった事への感謝の言葉をかけ、

お辞儀をし、

名残を惜しむ気持ちで、

お帰りの無事を祈ってお見送りする。

 

 

すべてがお別れをする瞬間に凝縮しています。

 

 

お客様のお帰りのご無事を思えば、

お忘れ物や傘などの持ち物を気にかけることもできますし、

遠路はるばるいらしてくださった地理に不慣れなお客様に、

次のご用事の場所や、

電車の乗換をご案内することもできます。

 

 

お帰りの飛行機の時間をお訊ねして、

帰路をお調べすることもできます。

 

 

来客対応が続く日など、

つい「はい、次」という気持ちになることもありますよね。

お辞儀しながら、次の段取りを考えたり、

早く応接室を片付けなければと焦ったり。

でも、そんな気持ちは必ず伝わります。

 

 

自分が帰るのを待っていたかのような空気、

挨拶を済ませた途端、ドアがバタンと閉まったり、

ふと振り返ったらサッサといなくなってしまっていたら、

せっかく気持ちよく終えた訪問の後味が、

いっきに冷ややかなものに変わってしまいます。

 

 

お見送りは終わりではなく、次にまた来ていただける始まり。

 

 

また来たいと思っていただけるよう、

心を見送り七歩で伝えたいものです。