人は、
「自分を理解しようとしてくれる人」に
親近感を抱き、
それが信頼につながります。
そのために大切なのは、
相手の話をよく聴くことだと
言われています。
日本では、「きく」という漢字は
3種類ありますが、
あなたはその意味の違いを
ご存知ですか?
聞く:声や音などを耳で感じて知ること
聴く:感情を共有するように積極的に相手の話に耳を傾けること
訊く:相手に質問して本心を引き出すこと
コミュニケーションを良くし、
良い関係を築くためには
相手の話を「聴く」ことが大切です。
自分のことばかり話しすぎていませんか〜?!
もしそうだとしたら、
聴き方のポイントについておさらいしましょう。
アクティブリスニングとネガティブリスニング
あなたにもご経験があるかと思いますが、
話しやすい人とそうでない人、
がいるのは事実です。
では、こうした違いは
どこから来るのでしょうか?
・・・・・・
それは、話を聞こうとする
”相手の姿勢”
にあります。
「アクティブリスニング」とは、
積極的に人の話を聞く態度で、
「ネガティブリスニング」はその反対です。
実際に、わたくしの研修などでは
話しやすい雰囲気とはどのようなものか
受講生の方々に演習を通して
実感していただきます。
●アクティブリスニングの場合
- 話し手に対して体を向け、聞く姿勢を整える
- 圧迫感を与えない程度に相手の目をよく見る
- 話に合わせて適度にあいづちを打ったり、うなずく
- 話の内容に合わせて表情を変える
●ネガティブリスニングの場合
- 話し手に対してそっぽを向いて座る
- 携帯電話などを取り出して見るなど、相手の目を一切見ない
- 話に合わせて生返事をする
- 無表情で話を聞く
このような演習は、正直、盛り上がります。(笑)
ポイントは、ネガティブリスニングを先にやらせてあげてくださいね。
でないと、話し手さんのストレスが溜まったままになってしまうので・・・。
(ネガティブをやった後のアクティブリスニングの際は、相当、話が盛り上がります!)
演習を通じてはっきりとわかるのは、
相手の態度によって話やすさだけでなく、
感情面でも大きな違いを感じるということです。
けれども、皆さん。
どうでしょう?
家庭生活で、相手の目を見てちゃんと聞いていますか?
職場で、しっかりと相手に体を向けて聞いていますか?
結構、相手を見ずに話を聞いていることが
案外多いものです。
特に、見ていて心苦しいのは、
子どもがどれだけ、一生懸命に話しかけていても、
親が上の空で携帯電話をいじっているような場合です。
そのような態度が続くと、
子どもは親に”話す”意欲をなくすだけでなく、
”親は自分に関心がない”
と思ってしまい、
愛情を感じられなくなってしまいます。
人が話をする目的は、
情報の共有や内容の伝達や説明だけでなく、
「感情を理解してほしい」
という思いや
良い「人間関係」を築きたい
ということもあります。
そして大切なのは、
その時、受け手が
どのような態度で接するかということです。
「目の前の人にしっかり向き合う」
ことの積み重ねがマナーの基本でもあり、
より良い人間関係を築くための
重要なポイントでもあるのだと思います。