先日の新人・若手社員研修でもご質問のあった、
「手土産のお菓子をお渡しするシュチュエーション」についてご紹介したいと思います。
仕事場でも親戚・友人関係でもよくあるシーンですが、
皆さんはどうされていますか?
手土産用のお菓子などを購入すると、
紙袋を余分に付けてくださることがありますよね。
これは、購入したものを運ぶための紙袋と、
差し上げる際に使う別の袋だといわれます。
(今は紙袋も有料になりましたね)
本来はそのもののみをお渡しする(袋は持ち帰る)ので、
紙袋は付ける必要がないのですが、
現在はマナーが簡略化していますので、
紙袋ごとお渡ししてしまうことも多いと思います。
そんなとき私は、紙袋を折ってお菓子の箱の下に添えてお渡しします。
(最近は美しい紙袋も多いので、失礼ではないかな…とも思います)
また、外出先などでお渡しする場合は、
わざわざ袋から出して渡したりするのは
逆にご迷惑な時もありますよね。
紙袋のままお渡しする時は、
紙袋の底と角に手を添えて、
相手の方が持ち手を掴みやすいようにお渡しします。
こんなちょっとした心遣いが、相手に伝わり、
嬉しく思っていただけることにつながれば良いな
と思って実践しています。
また、手土産は、間に合わせで買ったと思われるので、
訪問先の近所の店で購入するのは避けています。
お菓子は、今日明日中に食べなくてはいけないものではなく、日持ちするものを選んでいます。
”その人らしい心遣い”というのは、
絶対にしなくてはいけないものではありません。
でもわたくしは、
日本独特の美意識「見えないところに気を遣うこと」、
それを大切にしていきたいと思っています。
相手に丁寧に接することを心がけることは、
気持ちを伝えるだけでなく、
自分自身の印象も柔らかくみせることにもつながります。
このようなたおやかな所作の積み重ねが、
内面からの「おとなの女性」を形作るのではないでしょうか。
しきたりやマナーというと難しく考えがちですが、
もっと気楽に、
自分なりにとらえて表現すれば良いのだと思います。
自分がしてもらったら嬉しいことをお相手にもやってみる!
そう心がけると、もっと簡単に感じられるかもしれませんね。